効能評価試験済みってなんだろうと思ったので調べてみました。
昨日買った、KOSEのクリアターン 肌ふっくら アイゾーンマスクがお値段の割によくて、DSコスメも馬鹿にできないよね〜と感心して説明書きなどを見ていたところ、パッケージに【効能評価試験済み「乾燥による小ジワを目立たなくする」】との表記があって、これはなんだろう??と思ったので調べてみました。
普段私が使っているスキンケアではあまり見かけない表現だったから知らなかった…。
この記事の目次
アイゾーンのマスクなんだけど、うすくてぴたっと目頭側から目尻のほうまでカバーしてくれてる。32日分(64枚)で1000円くらいだからお手軽で良いですね。
指つっこむと雑菌があれだったり、第一にとりにくいのでピンセットなんかで剥がしてとるのがおすすめ。
エタノールも入ってて、まぁしみるようなら口周りとか眉間とかにつかえばいいかぁと思って買ったんだけど、敏感な目元も大丈夫だった😊
エタノールは入ってるとまだ少しドキドキするんだけど、ここ数年位は荒れたら私の肌が悪いと思ってあまり気にしなくなりました。ある側面だけからの情報や、その時の肌状態が要因で合わなかっただけという結果でいちいち取捨しているとしまいには何も使えなくなります。(なりました)
本当にアレルギーになるなら血液検査したらいいと思うけど、検査しないのは多分肌荒れを化粧品の成分のせいにしたかったんだろうと思います。アレルギーが原因であれば、その原因物質を取り除かないと結局はずっと荒れるんだから本気でこの成分がーってなってる人は、闇雲に色々使ったり情報集めるより専門的な検査したほうが早いと思う。アレルギー皮膚炎は疾患だから。
私も今振り返ると、あの頃はすごく視野が狭くなっていたから、原因がちゃんとわかれば少なくとも“何かよくわからないけど不安”という漠然としたストレスからは開放されるのでは、と思います😊
死ぬまで毎日朝晩しなきゃいけないんだからスキンケアは楽しいに越したことはないと思うんです😊だから、値段や成分ではなくその時の肌と向き合ってお気に入りを見つけていきましょう。だいぶ話がそれてしまいましたが戻します。
2011年に厚生労働省に認可された広告表現
【効能評価試験済み「乾燥による小ジワを目立たなくする」】という表記は、日本香粧品学会が平成18年に策定し、公表した「新規効能取得のための抗シワ製品評価ガイドライン」を基準に許可された広告表現です。
下記は厚生労働省が公表している効能評価試験済みと表記するにあたっての注意事項です。
長くて難しいので大事なところだけ抜粋
まず、化粧品の効能の範囲であることが大前提。
次に実際の効能に見合っているかの確認は製造販売会社の責任の下「化粧品機能評価法ガイドライン」の「新規効能取得のための抗シワ製品評価ガイドライン」に基づいた試験を行い効果を確認すること。
製造販売業者は、製品についての消費者からの問い合わせに対し適切に対応できる体制を整えた上で、消費者に求められたときは資料等を提示した上で根拠を説明する責任があること。
参考:化粧品の効能の範囲の改正に係る取扱いについてー厚生労働省
消費者である私達が、よりシワに効果を期待できる商品をお店で選びやすくするための表記ということですね。
前述の資料にもありますが、この【効能評価試験済み「乾燥による小ジワを目立たなくする」】との表記が許可されている商品及びメーカーは以下の基準に基づいたガイドラインが定められています。
化粧品機能評価法ガイドライン
「新規効能取得のための抗シワ製品評価ガイドライン」にそって、塗布群と無塗布群で比較する試験を行い、
- ①本ガイドラインに収載されているシワの評価基準であるシワグレード標準を用いた目視評価
- ②同写真評価
- ③機器評価のうち、いずれかで乾燥による小ジワを目立たなくする効果が確認できること。
薬機法(旧薬事法)での表現の制限
日本国においての「医薬品、医薬部外品、化粧品及び医療機器」に関する法律のことを薬機法と呼びます。
薬機法に基づいた表現では、特定の化粧品や医薬部外品を使用することで「効く、効果がある」や「改善する」「治癒する」など、医薬品同様の効果効能を謳うことは禁止されています。
なので、実際には医薬部外品同等の効果があるとしても化粧品として販売されているものは今回の効能評価試験済みのもののように「目立たなくする」など、少しソフトな表現を使わなければいけません。ただし、そういうグレーゾーンの表現を逆手に取って実際には効果がなくても似たような表現をする会社も出てきたため、効果のあるものを判断する一定の基準を設けるために化粧品機能評価法ガイドラインが制定されたそう。
※効果があるのなら医薬部外品として売れば良いのでは?となりますが2016年の時点では、シワの改善に関する医薬部外品は認められていませんでした。
効能評価試験済みではないものは効果がないわけではない
じゃあ効能評価試験済みと表記がないものは、効果がないのか?というとそういうわけではありません。もちろん表記のあるものを基準として購入するのは目安として間違いはありませんが、この評価試験を行うにはかなり費用がかかるようです。そのため大手の化粧品メーカーやそこにお金を投資できるような会社しか評価試験を導入できないのが現状とのこと。
なので、効能評価試験済み、とかいていないもは効果がないというものではない。ということはおぼえておいてください☺
表記だけを頼りにアイテム選びをするとなると今度は幅が狭まるので、DSコスメなどのサンプルが試せないものを選ぶときの基準として覚えておく、くらいがちょうど良いのかなと思います。
今年、POLAから日本で唯一医薬部外品として「シワを“改善する”」表現を許可された製品が発売。
以上を踏まえた上で、これまでは医薬部外品や化粧品でシワに関しては禁止されていたことは理解できたっと思いますが、2017年1月1日に、シワ改善において“効果効能”の表現を許可する商品が薬用化粧品第一号としてPOLAから発売されました。(※美白、肌荒れ、ニキビなどに関してはすでに有効成分配合の医薬部外品としての効果が認められていれば効能表現は許可されています。)
- 抗シワ評価試験の結果、12週間の使用で以下の目尻のシワの改善効果が認められました。
- シワの深さの評価は7割の人のシワが浅くなった
- 最もシワが浅くなった人の改善率は34%
カテゴリー | 化粧品 | 薬用化粧品 | 医薬品 |
効能表現 | 乾燥による小ジワを 目立たなくする。 | シワを改善する。 | シワを治す。 |
条件 | 決められた一定の結果が得られた ものに対して表記可能。 | 医薬部外品有効成分『ニールワン』 条 件 による効果として表記可能。 | 治療を目的とし、医師の診察が必要。 ヒアルロン酸注射、ボトックス注射、 レーザー治療などがある。 |
引用:リンクルショット メディカル セラム公式資料ーPOLA
2017年1月現在、日本で唯一、“しわを改善する”効果効能をうたえるのはリンクルショット メディカル セラムだけですが、おそらく後に続く商品が各メーカーから発売されるのではないかと思います。その商品は、効能評価試験済みの商品を改良したもの可能性が高いと思われる(リンクルショット メディカル セラムもリニューアル前は効能評価試験済みの表記で売っていました)
加えて、リンクルショット メディカル セラムは新規医薬部外品有効成分を含有するため、厚生労働省より製造販売後調査を課せられているとのことなので、他社から発売はまだ先かもしれませんが…
私は国内各社メーカーからの認可商品が出揃うまでは様子を見るつもりです。POLAでこの値段だったら私はホワイトショットCXの方が欲しい!笑
とはいえ、リンクルショット メディカル セラムもおさらいしたので情報を置いておきます😄
リンクルショット メディカル セラムは最初はカウンターでの販売のみ
POLAのプレスリリースによると、リンクルショット メディカル セラムは、シワを改善する新医薬部外品有効成分「ニールワン」を配合するため、使用方法をしっかり伝えるということで当面はカウンターのみでの販売で、公式ショップをはじめ通販での販売はないとのこと。
新医薬部外品有効成分「ニールワン」について
有効成分「ニールワン」、こちらのシワを改善する医薬部外品の開発のプロジェクトは2002年にスタートしたそう。約15年にわたる研究の集大成がこのリンクルショット メディカル セラムにも配合されているニールワンという成分。
そもそもシワができるメカニズムの研究からはじまったこのプロジェクト。
シワの主な原因は、みんな知っているとおり紫外線や乾燥による「微弱な炎症」が真皮で起きることによってコラーゲンやエラスチンなどの細胞が分解され、減少することがダメージ要因とされてきました。ただし、要因はわかってもそのメカニズムは解明できていませんでした。
それから長い年月をかけ、たくさんの研究を重ねた結果、「好中球エラスターゼ」という酵素がシワの原因ということをつきとめたのです。
真皮で炎症がおこると、リンパ球の一種である好中球が寄り集まり、好中球エラスターゼという酵素を過剰に分泌、その酵素によって細胞マトリクス成分が分解され減少。
つまり、その好中球エラスターゼの発生を抑制、阻害できればシワは改善されるということが解明されたわけです。その好中球エラスターゼの働きを阻害する成分が今回認可の下りた新医薬部外品有効成分である「ニールワン」ということです。
これまでシワが出来るのが嫌なら紫外線を防ぎましょう、乾燥を防ぎましょうという定説があったのは原因はわかっていてもそれがなぜ出来るのか仕組みがわかっていなかったため元を絶とうということだった、という解釈でOKなのかな。きっと。
じゃあその仕組をシャットダウンできるようになったら肌が乾燥していてもシワができなくなる未来があるってこと…?すごいね!!!
しわができやすい乾燥肌は敏感肌にもなりやすい
POLAの傘下にあるブランドは、どちらかと言うとスキンケアに強いブランドが多く、日本でも有数の研究所を持つ化粧品メーカーです。
閑話にはなりますが、同じPOLAグループのdecenciaにアヤナスというブランドがあります。
アヤナスは私も大好きで、定期便でずっとアイクリームや化粧水を愛用している敏感肌向けのエイジングケアラインです。
decenciaは下記のような技術や成分で肌のバリア機能を強化し、炎症から守る特許技術を応用しています。
ヴァイタサイクルヴェールやCVアルギネートは、シワに大きく関わる成分だと思うので、アヤナスのスキンケアでダメージを受けにくい肌を作り、リンクルショット メディカル セラムでピンポイント小じわ対策というのが一番効率的かつ経済的かなぁと思います。
乾燥肌は皮ふが薄いので小じわができやすく、乾燥肌の人は敏感肌の人が多いそうなので肌が不調だなぁというときの候補として知っておいて損はないかも。保湿だけでいいという人は同社のつつむシリーズもおすすめです。
11月にリニューアルされて、最先端の技術も新たに採用されより品質が上がりました。(お値段も少し上がったけど)(POLAにはエイジングケアラインのREDもありだけど、全額返金保証ありのお手軽なお試しセットがあるのでアヤナスをおすすめしておきます😄)
過去記事にも詳しく書いているので、興味のある方はどうぞ☺ アヤナスの記事