アントワープのおめあてはノートルダム大聖堂のルーベンス
ブリュッセル南駅から国鉄ICでアントワープへ 片道7.03EUR
強風の中、最寄り駅まで向かう。
暗い時間には少し身の危険を感じた街の路地も、あたりが明るいと幾分雰囲気が違って見えた。
ホテルからブリュッセル南駅までは徒歩で10分かからないくらい。街で一番高い建物を目指して歩いて行く。
ブリュッセル南駅からアントワープまでは国鉄ICで移動。
外国の電車にのるのが地味に楽しみだった私のテンションは遠足の小学生。
この記事の目次
ブリュッセル南駅は、アムステルダムやパリへつながるタリスやイギリスへ渡るユーロスター、フランスから来る際に便利なTGVなどの国境を越える鉄道も発着する駅。
構内は広く、中規模都市の新幹線の駅のような広さ。
最初は入り口がわからず、電車に乗るであろうギターを背負ったお兄さんについて地下へ降りた。
ひとまずコーヒーでも買いましょうということで、ここでブリュッセルに着いて初めてのひとりでお買い物。友人の猿真似で、カタコト英語で注文してなんとか購入。ドキドキした・・・。
切符売り場を探すも何か違うと察した友人が駅員さんに尋ねると国鉄IC乗り場は上だよと教えてくれ、地上へ再度上がる。
階段を上がるとそれっぽい駅のコンコースがありほっとする。切符売り場ではスタッフのお兄さんが買い方を親切に教えてくれた。ここのお兄さんも優しかった・・・。
クレジットカードが通らなくて、あれ?おかしいな?とお兄さんもちょっとイラついていたけど別のクレジットカードで無事購入できたのでよかったw
友人曰くこういうことは割とよくあるそうで、クレジットカードは何枚か用意しておいたほうがいいらしい。
片道7.03EURでした。
高級チョコレートがコンコースの売店でカジュアルに買える
チケットを無事買い、日本なら高級チョコレートと呼ばれるブランドのものがまるで売店のようなところにも売っているのはさすがチョコレートの本場、ブリュッセル。
昨晩食べそびれたノイハウスもあったので、少しだけ購入して電車に乗り込む。
甘いものが遠慮なく食べられるのは女子旅の醍醐味ですよね😚
ノイハウスのチョコレートをかじりながら電車に揺られ、目指すはアントワープ。
世界一美しいと言われるアントワープ中央駅
世界一美しいと言われているアントワープ中央駅。ベルギー特産の重厚な色大理石を惜しみなく使用し、精巧な細工で彩られた駅の構内は宮殿のような作り。
これがアントワープ中央駅。およそ110年前に建てられた駅が今も使われているって冷静に考えるとすごい。
ブリュッセルを出発した頃は今にも雨が降り出しそうな気配すらあったけど、アントワープに到着し駅舎から外へ出ると空は快晴、日差しも時折降り注ぎ、少し暑いくらいだった。
開放的でカラフルな街、アントワープ
街並みはブリュッセルとはガラリと表情を変えてモダンで開放的なイメージ。
行き交う人々も若者が多く、ファストファッションブランドのビニール袋を一様に手にしていました。
マイル(メイール、MEIR)という目抜き通りは歩行者天国で歴史的な建造物にファストブランドがテナント入りしているのはちょっと不思議な光景。
右を見ても左を見てもカラフルで歩いてるだけでも楽しい街!さすがファッションの街、アントワープ。
さっそくアントワープに来た最大の目的であるノートルダム大聖堂へ。
駅から徒歩で10分位で到着するので、アントワープの街並みを楽しみながら目的地を目指す。
街のあちこちでベルギーワッフルのいい香りが漂っているので途中で目や鼻を奪われながらもどんどんまっすぐ進んでいく。
カラフルなディスプレイ、オープンテラスで楽しくお茶をしている市民の姿があって、この街で暮らす人達はとても楽しそうだった印象。ゆるく時間が流れていた。
ノートルダム大聖堂の手前には市庁舎があったり、アントワープの象徴であるブラボーの銅像があったり。色々な銅像が街中に展示されているから、事前に調べていくともっと楽しいかもしれない。
世界遺産 ノートルダム大聖堂へ到着
ノートルダム大聖堂へ着くころ、少し空の雲行きが怪しくなっていた。
最初の方の記事でも書いたけどベルギーは天気が悪い日が多いことで有名らしく、天候が変わりやすいのもこの国の特色。
ベルギーに来て2日目ですでにいきなり雨風に吹かれたり、晴天に恵まれたりとその特色はしっかりと身をもって体感笑
空が本当にこんな青色だったの。忘れたくないなぁと写真におさめた。
しかしこの写真を取った直後、突然の曇天。少し雨がぱらついていたので、外からの撮影もほどほどに大聖堂内へ入ります。
近くで見るとすごい迫力!!静かに大興奮。ちょっとすごすぎて引いた。大きいからっていうのもあるけど、なにか違うゾワゾワだった。
聖母大聖堂
住所 | Groenplaats 21, 2000 Antwerpen, ベルギー |
URL | dekathedraal.be |
地図 | |
予算 | 入館料:5ユーロ〜 |
日本のお城や建築物も好きだけど彫刻が本当にすごいの一言に尽きる。こんなに精巧に作り込まれているものがずっとずっと後世に残っているということにも感動。
修復したりしてるとは思うけど、でもこれを作った当時は「じゃあこの窓枠をさくっと量産して〜」じゃないし、もちろん工事の道具だって全然今とは違うわけだから意味がわからない。
日本の建築物とは何から何まで違うし、これを見て改めてアントワープに来れてよかったと思った。
ちなみにノートルダム大聖堂のは1130年に建築が施工開始され、1213年に完成したそう。約1世紀近くかけて作られたというスケールは、実際に目の前にすると納得である。
そりゃ100年近くかかるよ。
中へ入り、ルーベンスの絵画をはじめ展示されている絵画や装飾物を鑑賞。
教会には決して詳しくはないのだけど、神聖な場所独特の厳かな雰囲気に圧倒される。
ステンドグラスや装飾物、どれも見応えがあってじっくり見て回る。ちょうど団体客が出ていったあとでゆっくり見ることができてラッキーだった。
外にいるときに急に曇天になり、雨がぱらつき始めたと書いたけど堂内で絵画や展示物を鑑賞しているうちに外はまた晴れ間を見せたことがステンドグラス越しに確認。
宗教的なことはよくわからないけれど、それでもこの教会でお祈りを捧げることはとっても崇高なことであることは肌で感じたし、ステンドグラスから漏れる神秘的な光やキャンドルの柔らかい灯りは印象的でした。
ルーベンスの祭壇画とご対面
さて、ノートルダム大聖堂の見どころとしてはずせない、ルーベンスの祭壇画。
このキリスト昇架、降架はあまりに有名なので説明は省略。フランダースの犬で、最後にネロが見たいと言った絵画がこれ。
そして残りの2枚は聖母被昇天という絵。
聖母マリアの肉体が昇天する下で棺を見つめる中央の赤い服を着た女性(3枚目)は、この絵画の完成直後に34歳の若さで亡くなったルーベンスの妻、イザベラ・ブラントの姿だそうで、完成後描き加えたというエピソードも泣ける😭
この大きさの絵画を教会の独特の雰囲気の中で眺めるのは美術館で見るそれとはちょっとまた違って、教会という背景ありきの祭壇画の迫力はわざわざ足を運ぶ価値は大いにあると思う。
教会の中はひんやりとしていて、時間がゆっくり流れていて古木の匂いがする。
言葉がわかればもう少し展示物も楽しめたかなぁ。まぁそれを抜きにしても大満足。
もともと友人が行きたいと言って提案してくれた場所だったけれど本当に来れてよかったと思う。
教会のミュージアムショップのようなところでおみやげにポストカードを購入し、ノートルダム大聖堂を後にしました。