ベルギービールを堪能!ブリュッセルでビアカフェめぐり
アントワープから戻り、少し休んでからガイドさんと待ち合わせのブリュッセル中央駅まで徒歩で行きます。
小雨が降っていたのはいいのだけど、風が強くて8月とは思えないくらいの肌寒さ。傘もほとんど役立たず。
これじゃあブルージュ行ってもダメだったかもしれないねぇなんて話しながら、中央駅へ向かう。
この記事の目次
南側から私たちは来たので裏から入り、大階段を登って改札前までいきガイドさんと合流。
どんな感じの人が来るのか、そうぞ申していなかったけど日本人の感じの良い中年の男性で、少し立ち話をして早速ビアカフェ巡りスタート。
余談ですが前日は、私達が初日に会った新婚旅行のカップルを案内したらしい。何という偶然w
さてビアカフェへ!その前に本日の1軒目の先にある珍スポットへ。
Jeanneke Pis まぁ見ればわかりますねwしょうべんしょうじょ。
ベルギーといえば“しょうべんこぞう”ですが、ここにいるのは女の子。
ガイドさんによると、この近くにあった飲食店の客足が悪くて、客をおびき寄せるために設置したのだとか。鉄格子の奥で微笑む少女・・・。小僧より先に会っちゃった。
ビアカフェ巡りツアーは、デリリウムからスタート
そんな話はさておき、まずはここから開始!デリリウムカフェ。東京にもたくさん店舗があるのでおなじみのお店ですね。
DELIRIUM CAFE BRUSSELS
住所 | Impasse de la Fidélité 4, 1000 Bruxelles, ベルギー |
URL | http://deliriumcafe.be/ |
地図 | |
予算 | ビール:3ユーロ〜(参考) |
ベルギービールウィークエンドで飲んで一番美味しかったビールもここのビールだった。
ピンクの象のマークがかわいくて、コースターを持ち帰った思い出の🍻
2004種類のビールが揃う本格的なビアカフェ。1Fはバーカウンターのようになっていて、すでに多くの人で賑わっていた。
それを通り抜けてガイドさんはぐんぐん先へ進んでいき、右に曲がったかと思ったら地下へ続く狭い階段を降りていく。
こんなバリバリ地元感漂う、しかも地下なんて女子旅で来ようなんて思わないからガイド様様ですよ。
地下のフロアは人で溢れかえっておりあいてるテーブルを探すのも大変。
ガイドさんが先導して空いているテーブルを見つけてくれ、無事そこに座る。
ヨーロッパのビアカフェはキャッシュオンだから、まず飲むビールを決めてカウンターへ買いに行く。
ここは2004種類もあるからさすがにカウンター付近で探すわけにも行かず、タウンページかな?というくらいの分厚いメニュー表の中から決め…ていたらキリがない。
どんな感じのものが良いか、ガイドさんに伝えてアドバイスしてもらう。私はフルーツビール、友人はベルギーっぽいの。
ガイドさんが選んでくれたビールがこちら。私はクランベリーで、友人のはラベルが可愛いホワイトビール。
本場のビアカフェで現地の雰囲気を楽めた。
ポテトチップスをつまみに、ビールを飲んで会話をする。
日本でも同じようなことはしているはずなのにやっぱりぜんぜん違った。雰囲気って大事。なんか地下の酒場とかドラクエみたいだな!!!と思いましたw
街並みもなんかちょっとドラクエっぽいんですよ。
ガイドさんはとっても喋りやすい人で、色んな話を聞かせてくれて楽しかった。
なぜベルギーに来たのか、ベルギーでの生活など……私も友人も知的好奇心が旺盛すぎてなんか取り調べかよってくらい質問してごめんなさいw
でも本当に親切に色んな話をしてくれて本当にいい人だった!
そんな中でもとりわけ印象に残っているのが、ベルギーの人の働き方だった。
ベルギー人は残業をしない。基本的に定時で帰るし仕事が終わらなかったらそれは上司のマネージメント不足が原因ということで、上司の責任なのだそう。
宅急便は時間通りこないし、自由な人が多い、という話を聞いて日本も早くそうなると良いね…なんて話しながらちょっとベルギーに住みたいと思ってしまった私(単純)
本当にいろんな話をしてもらって、あっという間に時間が過ぎた。
少し小腹も空いてきてグラスも空になったところで、2軒目に移動。会計は終わっているのでそのまま店を出る。
猫ちゃんが迎えてくれるビアカフェ“Le Cirio”
アール・ヌーヴォー調でアンティークな雰囲気漂うカフェ。
店員のおじいちゃんが気さくで可愛くて、あたたかい雰囲気。先ほどのスタンドスタイルのカフェとは打って変わって、落ち着いた客層が多かった。
このLe Cirio、なんと1886年にオープン。カフェやレストランが100年以上も続くなんて日本の感覚では理解しがたい境地。そんなわけもあり、お店自体が文化財として登録されているらしい。
美味しいベルギー料理のお店 Le Cirio
住所 | Rue de la Bourse 18, 1000 Bruxelles, ベルギー |
URL | https://www.thefork.be/restaurant/le-cirio/201555?cc=18174-54f |
地図 | |
予算 | ディナー:30ユーロ〜40ユーロ (参考) |
お店の中には看板猫がいて、とっても人懐っこかった。空いている席(文化財……)に鎮座してお顔だけ向けてくれたから、こんにちは、猫ちゃん、とあいさつだけして案内された席に着く。
店内がとにかく素晴らしくて、ほんとうに素敵な空間だった。
本場ベルギー料理を堪能!
このビアカフェは食事もできるとのことで、せっかくだからベルギー料理を食べようということで連れていってくれた。
注文したのはベルギー料理のワーテルゾーイと、チコリと生ハムのグラタン。
量がすごく多くて全部食べられなかったけどすごく美味しかったし、家に帰ってから作った!笑
ワーテルゾーイはじゃがいもと香草と鶏肉を煮込んだクリームスープみたいな感じ。卵黄も入ってるらしい。これ見た目よりさっぱりしてて美味しかったんだけど、じゃがいもがなかなかお腹にたまる。
続いてチコリと生ハムのグラタン。チコリっていうのは超ミニミニ白菜みたいな風貌の、高級スーパーとかいかないと売ってないなかなか日本では見かけないお野菜。ベルギーではメジャーなお野菜らしいです。
それを生ハムで巻いてチーズとホワイトソースでグラタンにする。生ハムのグラタンなんて考えもしなかったけどすごく美味しい!チコリは手に入らなくても、カブやアスパラを生ハムで巻いてグラタンに入れたりする!生ハムって料理にするとワンパターンになるからレパートリーが増えて嬉しい😊
ベルギー料理は、味付けはフランス、ボリュームはドイツといわれているらしく美味しいのはいいんだけど本当に量が多い笑
飲み物はもちろんベルギービール。私はフランボワーズのフルーツビール。リンデマンスにして、友人はクワック。クワックのグラスは不思議な形をしている。
このグラスは、乗馬をしながらでもビールが飲めるようにと考案されたグラスだそう。
ベルギーの歴史や生活
ここでは、ベルギーの歴史や生活について色々話してもらった。
好奇心旺盛すぎて本当に重ね重ねすみません……笑
どうしてベルギーはビールなのか
ここで話した内容で印象に残っているのは、お隣のドイツやフランスはワイン大国なのに、ベルギーなぜワインではなくビールなのかという疑問👀
その理由は天候が関係あるとのことだった。
ベルギーは国土が小さいのもあるけれど、フランスよりも緯度が高く、天候に恵まれない国でワインに必要なぶどうが育つ環境がなかったということ。そこでフルーツを入れたビールやハーブを使ったビールを作るようになったのだとか。ビールやワインは当時、修道院の大事な収入源であることや、水道水は飲み水として適していなかったなどの理由から、アルコールはごく日常的な飲み物として流通していました。
ワインが主流のヨーロッパでブドウ栽培に不利な天候を受け入れて、ビールの国となったのがベルギー🍺
ベルギー人は優秀なビジネスマンが多い
ベルギーは多言語国家で、国の北部はオランダ語地域、南部はフランス語地域、東武はドイツ語が使用されます。これはベルギーの歴史に深く関係しているけど長くなるので省略。加えて移民大国でもあるため二世以降はラテン語や英語イスラム語まで話せる人も多いため、ベルギー人はビジネスの上で重宝されることが多いとのこと。
1人で何カ国もの言葉を操るため、グローバルビジネスを展開しているような会社は、ブリュッセルにヨーロッパ本社を構える企業も少なくないらしい。
他にもガイドさんの家族の話や、日本に居た時の話など本当にいろいろな話をしてくださり、ビアカフェツアーに参加して本当に良かったと思った。
歴史や現地の暮らしに興味がある人は、1日くらいガイドを付けてみるのもいいと思う。当たり外れはあると思うけど、このガイドさんは本当に良かった。
本に載っていないような話や、現地ならではの情報を教えてもらえるし、その場所で暮らしている人から聞くのってネットで調べてみるのとは全然記憶の残り方が違う。
素敵な仕事だと思った。また会いたいな。
朝も早かったため、食事が済んだら少し眠気がきたので解散してホテルに戻り、無駄話もそこそこに明日に備えて早めに寝る。
明日は日帰りでパリへ。
ずっと憧れていたパリ!多分海外で一番最初に行ってみたいなと思ったのはパリだった。いや、海外に本気で興味がなくて、入ってくる情報の中からオシャレそうな街を取捨したらだいたいそうなるよね。
だから最初の海外旅行はヨーロッパって決めて譲らなかった(そのおかしなこだわりのせいで海外旅行デビューがずいぶん遅れた)。
それが、明日には叶う!と思うと、高揚感もあり(ビアカフェ巡りが楽しかったものある) なかなか目を閉じることができなかった。こうやって疲れは溜まっていくんだと思うw